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高等学校家庭科教材キット−新しい「家庭経済」授業プラン−
〜パワーポイント活用授業展開について〜
  web.01
(2010.4)
東京都立足立新田高等学校 三野 直子 先生

1.はじめに 

本校に平成21年度着任し、2年生の全クラス(7クラス)を担当した。本校は2,3年での「家庭総合」4単位であり、2年次は1学期「家族・家庭」領域、2学期「衣生活」領域を学習した。
3学期に修学旅行に行くこともあり、授業時間数が少ないので3学期の第1回目に被服室でパワーポイントを活用した授業を実施した。

東京都は一昨年から都立高校全部にクラス数の電子黒板、別名E黒板を配布、設置した。このE黒板はキャスター付の移動形態のものであるが、普通教室での設置には時間がかかるので、今回はスムーズに授業に入れることも考慮し、被服室で行った。

1学期は座学、2学期はエプロン製作が中心の実習でもあり、授業形態を変えるにあたり、目先の珍しさもあることから3学期の1回目の授業にあてた。「自立に向けて」をキーワードに全8時間で授業構成を考えた。

自立に向けて1 「自分の将来と家庭経済」(本時)――自分の身の回りの金額を知る
自立に向けて2 「ひとり暮らしの部屋さがし」(マイルーム・マイホーム)
自立に向けて3 「賃貸情報誌からひとり暮らしの賃貸物件をさがそう」
「ひとり暮らしの住空間演習」
【住生活・その1】 人はなぜ「住まう」のか?
【住生活・その2】 「世界の家」を新聞記事からながめよう。
人間にとっての住まいとは?
【住生活・その3】 住まいは家族の成長と共に変わる
――サザエさん一家の間取りから
【住生活・その4】 住まいは広ければ良いとは言えない訳、良い物件とは?
――実際の不動産広告を活用して考える

2.「新しい家庭経済」授業プランパワーポイント活用授業

※ 【新しい「家庭経済」授業プラン】は生命保険文化センターが作成したパワーポイント教材です。
当サイトから自由にダウンロードできますので、ぜひご活用ください(生命保険文化センター)。
⇒パワーポイント教材【新しい「家庭経済」授業プラン】はこちらから
⇒教師用手引書、ワークシートはこちらから

  学習内容 生徒の学習活動 留意点
3分 本時のねらい
「自分の将来と家庭経済」
・パワーポイントの画面を見ながら、説明・記入をさせる ワークシート配布
17分 30年後の自分を想像させる
30年後の自分の生活をデータから考えさせる
(高校生が考える未来)
家計について知る
(家計の構成)

・データを読み上げながら、該当する内容をチェック

・ワークシートに書き込む
導入としてサザエさん一家の30年後を紹介
15分 家計を自分の目線から見る
(ワークシート1)
・ワークシート1に記入
・どのくらいの金額か挙手で大まかな額を知る
ワークシート1配布
10分 まとめ
(幼稚園から高校までの教育費は?)
(大学や短大の教育費)
次回の学習
・パワーポイントの画面を見ながら、現在・未来の教育費を知る。 上級学校への進学での教育費を知らせる

今回利用した画面は、教師用手引き書・冊子5ページの基本編:1から15までである。

電子黒板の授業

3. 授業時間での留意点について

ワークシート「自立に向けて1」は、授業プランのパワーポイントに沿って作成したので、画面を送りながら、授業を進めれば良い。⇒ ワークシート「自立に向けて1」(PDF)

電子黒板では、電子ペンをタッチするだけで、スライドショーを進めることができるので、パソコンの近くにいる必要がない。 但し、画面の文字が後ろの席では見にくいので要所、要所で板書を使い、記入箇所が空欄にならないように工夫した。

全体の説明が終わったら、「ワークシート1」の画面を見せ、同じプリントを配布し、作業時間に入る。作業中は机間巡視をしながら、生徒からの質問に答え、しっかり記入させるよう心がける。

ほとんどの生徒の記入が終了したら、一旦作業を中断する。 時間のあるクラスでは合計額についての発問をし、全体の額を知らせる。

再度、パワーポイントの画面を先に進め、これまでの教育費、これからの教育費について考えさせ、残りの時間で本時に配布した2枚のワークシートの不足部分の書き込みをさせ、提出させる。

電子黒板の授業

4.生徒の反応

今回、電子黒板を利用し、パワーポイント教材の授業を展開した。生徒もデジタルツールを活用しての授業が新鮮だったのか、興味・関心を持って積極的に授業に参加していた。

また、「自立に向けて」をキーワードに家計といった身近な題材であったため、生徒は楽しみながら、学習に取り組んでおり、反応は大変良かった。教育費についても生徒に考えさせることができるよい機会であった。

電子黒板の授業

5 . まとめと今後の課題

今回示した授業案は、「自立に向けて」をキーワードに家庭経済から家計費、教育費、住居費と発展させ、住生活の領域に入るような組み立てで授業を進めていった。

2年の3学期は、進路にむけての活動も多くなるので、家庭科の授業の中でも進路を見つめさせることで、より自分のこととして自覚を促せる良い機会でもあった。 電子黒板では、画面に電子ペンのアイコンを表示すれば、このパワーポイントのシートに直接書き込みも出来る。
今回は使用しなかったが、指名した生徒の身の回りの総額を書いて、比べて見せることも可能である。

パワーポイントの授業は、スピード感があり、展開が早い分、生徒がこのテンポについて来ているかを確認しながら進める必要がある。 毎回、毎回この授業では、だれてしまう可能性もあるので、全体の授業の流れから取り入れる時期を考慮していくと効果があると思われる。

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