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子どもをとりまく環境
〜人とのつながり・社会のあり方・生き方を考える〜
  web.08
(2011.11)
麻布中学校・麻布高等学校 家庭科 齋藤 美重子 先生

2011年度 夏季セミナー報告(1)

2011年8月19日(東京)、8月26日(大阪)の両日、当生命保険文化センターと(社)日本損害保険協会の共催で教師の方を対象とした夏季セミナー「くらしとリスク管理」を行いました。
今回はその中から、8月19日に「授業実践報告」をしていただいた内容をまとめました。

講演風景

1.はじめに

本校は東京都港区にある中高一貫教育の男子校です。本日は高校1年生の1学期に実施した家庭科の授業についてご報告します。

3.11東日本大震災は、日本という国−私たちが暮らす社会−の実態をさらけだしました。地震、津波、原発事故と悲惨な出来事が次々と追い打ちをかけるように起こって、「現在進行形」の状況には言葉を失います。
震災をきっかけに、人は一人では生きていけないし、また、これまで確かだと思い込んでいた世の中の仕組み−経済システム、暮らし方、生産・科学技術のあり方、支援制度、情報−などへの問い直しが迫られていると実感しています。同時に、マナーの良さ、思いやり、お互い様の精神(といっても相手に見返りを求めていない)など、助け合う豊かさも感じました。

こうした状況のなか、私たち教員にできることは何かを模索するうち、1学期のカリキュラムは地域や社会との絆やつながりを意識し、より良い社会づくりに参加・貢献できる力を育むものにしたいと考えるようになりました。
また、本校の家庭科では高校1年時に「夏の体験学習」という課題を与えており、それとの連携を図りたいという思いもありました。

体験学習は、私たちをとりまくさまざまな問題について生活者の視点から考え、将来の生き方を決めるきっかけにすることをねらいとして、病院、地域作業所、老人ホーム、ホスピスなどでのボランティアをはじめ、弁護士講座、大学の先生にお越しいただいての講座などを行っています。
選択したテーマに沿って実際に体験して問題に気づき、調査・研究で問題意識を深め、最後にレポートを課します。震災後、生徒たちも「何かしなければ」と感じていたようで、今年はボランティアを希望する生徒が例年より多くなりました。

このように本校の家庭科は、生活者という視点に立って協同で探求し、家族・地域社会とのかかわりのなかで自分の生き方や社会のあり方を探る教科と位置づけています。今年度は幼稚園での交流実習を行い、共に生きること、人との繋がり、これからの社会のあり方、これからの自分たちの生活のあり方、生き方を考えるきっかけになればと思い授業カリキュラムを組み立てました。

2.単元の目標

今回ご紹介するカリキュラムは、平成25年から完全実施される新学習指導要領における家庭基礎の目標「家庭や地域の生活課題を主体的に解決するとともに、生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる」の内容「(1)人の一生と家族・家庭および福祉」に相当します。

子どもとかかわる、子どもをとりまく環境を学ぶことを通して、社会のあり方や生活のあり方を考え、主体的に生活を創造する能力と実践的態度の育成を目標にして構成しました。
カリキュラム作成にあたり、現在の子どもにかかわる問題、高校生たちの琴線に触れる問題は何かを考えました。

1点目は、子どもの貧困問題です。7月13日付朝日新聞によると、昨年の相対的貧困率は過去最悪、子どもの貧困率も過去最悪となっています。6人に1人が貧困ということです。
貧困家庭では、辞書や文具などが買えず、勉強に支障をきたすことが多いといわれていますが、「貧困家庭ではさまざまな体験も少ない」というデータもあります(山野良一著『子どもの最貧国・日本』)。

また、平成22年の「子どもの体験活動の実態に関する調査研究報告書」(国立青少年教育振興機構)によると、幼児期から義務教育終了までの間に動植物とのかかわりが多いほど共生感が高かったり、自然体験が多いほど人間関係能力が高くなるという結果が出ています。
親の所得格差による体験の格差も生じており、勉強のみならず生活体験や自然体験の不足による発達・人間形成への悪影響も心配されるところです。

子どもの貧困は子どもの責任ではない、子どもの貧困が発達や人間形成、人的ネットワークにも不利となる、教育格差を通じて再生産されてしまうことなどから、生徒たちには貧困の連鎖を断ち切らなければならないことに気づき、そのためにはどうすればいいのかを考えてほしいと思いました。
本校は大学進学率100%の進学校で経済的にも恵まれた家庭のお子さんが多いのですが、だからこそ想像力を働かせて同年代の子が抱える問題に目を向けてほしいと願ってこの問題を取り上げることにしました。

子どもを取りまく課題(2)

2点目は、児童虐待の問題です。児童虐待相談対応件数は、公表し始めた平成2年から上昇を続け、平成21年度現在は4万件を超えています。児童虐待防止法の「通告の義務」による上昇分も考えられますが、その分を差し引いても多いと考えられます。

また、虐待している人の約6割、一番多いのが実母であることも無視できない問題です。
中には虐待経験のある生徒がいるかもしれないので、非常にナーバスな問題ではありますが、言葉に注意しながらカリキュラムに組み込むことにしました。

時間的な制約もあることから、今年はこの2つの問題を中心に、子どもの権利条約等にも触れながら、社会的なひずみに気づき、背景を探り、考えさせるものにする構想を立てました。
そして、この単元の目標を「自己を振り返り自立への道筋をつくるとともに、地域や社会との絆・つながりを意識し、主体的に生活を創造し、社会に参画する力の育成」としました。

3.カリキュラムの目標

授業カリキュラムの目標としては次の3つを掲げました。
(1)異年齢の子との触れあい(コミュニケーション能力を高める、他者理解)
(2)育てられる時代に育つことを学ぶ(自己を振り返る、自己理解)
(3)現代の子どもをとりまく環境に関する課題の探求、社会制度や環境整備についての理解、協同的課題解決

これらをふまえて、他者とのつながりを意識し、共生社会を目指すとともに、あらゆる生活資源を使って人間らしい生活を実現していける力の育成を目指す、ということにしました。
ここでいう「あらゆる生活資源」とは、衣食住のほか社会保障制度、家族、職場の仲間、友人などの人間関係や、労働時間、自由時間、あるいはインターネットや新聞などの情報資源、環境資源なども含みます。それらを有効に活用しながら、より良い生活のために社会に働きかける力を育成したいと思いました。

4.指導計画

指導計画(計14時間)
対象学年:高校1年生

内容 時間
1.子どもの発達
    1-1 ビデオ視聴
    1-2 乳幼児の成長
    1-3 早期教育の是非と幼稚園実習の事前説明
3
1
1
1
2.幼稚園実習(事後ワークシート感想記入を含む) 2
3.子どもをとりまく環境
    3-1 少子高齢社会
    3-2 子どもの貧困
    3-3 児童虐待
    3-4 諸外国の子育て支援制度と日本との比較
4
1
1
1
1
4.ワーク・ライフ・バランス
    4-1 ディーセント・ワークとワーク・ライフ・バランス
    4-2 ディベート
5
1
4
 

●子どもの発達
幼稚園実習があることを念頭に置いて、まず子どもの発達についてNHKスペシャルの「赤ちゃんー成長の不思議な道のり」を視聴します。このビデオは生まれてから1年間の赤ちゃんの成長ぶりを追ったもので、シナプスの量の変化や、人とのかかわりの中で必要な能力を獲得していく様子など、科学的なデータにもとづいた面白い作品です。

続いて、乳幼児の成長について説明しながら早期教育の是非を議論したり、なぜ若いお母さんたちが早期教育に走るのか、子育てに対する不安や自信のなさ、相談相手がいないことなどに対して社会全体でどんな支援ができるのかを調べ、書かせたりしました。

●幼稚園実習
乳幼児の発達について説明した後、幼稚園実習に行きます。実習については後述します。

●子どもをとりまく環境
幼稚園実習の後、日本の少子高齢社会について授業をします。社会科などでも少子高齢社会の現状や影響について学んでいますが、観念的で自分には関係のない世界のことと捉えていることが多いようです。
しかし、幼稚園実習に行ったことで生徒たちは、少子化の何が子どもにとって問題なのか、社会性の発達に影響があるか、日本の文化は衰退するのか、といったところまで考えが深まるように思います。

それから、私たちの生活が社会情勢を反映した国の政策に大きく左右されているのだという理解も深まり、社会に参画する意味や政治に関心を持つ意味を考えるようになっていきます。
また、絶対的貧困と相対的貧困の違い、相対的貧困をどのように捉えるか、どういう水準だといいと思うのか、などについて話し合ったりもしました。

児童虐待の問題についても幼稚園実習後は考え方が変わるようです。園児と接する前はイメージとして子どもは可愛いんだろうくらいに思っていたのが、園児と接することで、可愛いけれどすごく動き回るし疲れる、言うことを聞かないなど、お母さん一人の手に24時間任される育児のストレスについて少し理解できるようになり、父親や周りの手助けが必要ということも考えられるようになります。

そこで、父親としてどうかかわればいいのかを考えていくと、労働時間が長いことがネックになっていることに気づきます。ワーク・ライフ・バランスについて調べ、諸外国と比較するときにはILOの長時間労働者比率を見せたり、節電対策で就業時間が短くなった企業人の意識などを見せ、考えさせてもいます。そして、子育てのための財源はどうしたらいいのかまで、話は展開していきました。

●ディベート
このあとディベートに入っていくのですが、今年は時間が足りなかったため3学期に行う予定です。昨年度は「企業にとってワーク・ライフ・バランスは是か非か」と「TPPは私たちの生活を豊かにするか」をテーマに、どちらかを選んでディベートを行いました。3人一組で調査・研究し、意見を比較検討して、一人では気づかなかった視点も学びながら自分の意見をまとめます。そして、意見を聴いている生徒全員が判定用紙に記入して判定します。

また、その前年は社会科とのコラボで、社会科と家庭科の時間を合わせて「企業にとってワーク・ライフ・バランスは是か非か」と「選択的夫婦別姓は是か非か」の2つについてディベートを行いました。自分で調べ、他の人の意見を聞くことで、新たな発見や深まりを得て、同時に助け合う豊かさも感じたようで、協同の学びとなっています。

5.幼稚園実習

愛育幼稚園との交流実習は、幼稚園の園長先生からのお誘いを受けたことがきっかけで2008年度から行われています。異年齢の人とのかかわりは人間性を豊かにするとともに、命と向き合うことでもあり、助け合う豊かさを感じることでもあると思いますので願ってもない申し入れでした。

実習内容は、年度によっても園児の年齢によっても違いますが、高校生と園児が一人ずつペアになり、ビンゴゲームや色当てゲームをして遊んだり、音楽に合わせて踊ったり、絵本の読み聞かせをしたりします。
高校生たちは、こういうところに来るとすごく優しくなるんですね。目線を園児に一生懸命合わせて、腰をかがめている生徒、ひざの上にのっている園児に本を読んであげている生徒など、微笑ましいものがあります。担任の先生が見ると、普段の学校での様子とあまりに違うのでびっくりされます。

園児がひざの上にのってきたりすることに驚いたり、言うことをきいてくれなくて大変な思いをしたり、泣く子に手こずったり、はしゃいでいる子にずっと蹴られているのを我慢していたり、幼い子どもたちへの心配りや慈しみの気持ちなど、そういうことも含めてすべてがいい体験になっていると思います。

最初は「イヤだ」「行きたくない」「そんなちっちゃい子相手にできない」などと言う生徒や、不安な面持ちの生徒が多いのですが、行ってみると、すっかり優しいお兄ちゃんになります。園児の力はすごいと思います。
帰り際、「また来てね」と言われたり、見えなくなるまで大きい声で「バイバイ」と手を振り続けてくれた園児たちに、高校生たちもすごく感じるものがあったようです。

実習後、教室に戻ってまとめのワークシートを書かせます。感想のいくつかを紹介します。
●初めは憂鬱だったけど可愛かった。意外と楽しめた。心が洗われた。 ●なるべく目線の高さを合わせた。高さによって危険なものが違っていた。目線が低いので、自分にとっては見逃しがちな虫やものにも反応し、アグレッシブさを感じた。 ●膝の上に乗ってきたのでびっくりした。無防備だな。こんなコミュニケーションもあるんだと思った。
(高校生は鎧をかぶっていて、自分の素をなるべく見せないようにしているので、あまりにも自分を信頼してくれているのに驚いたようです)
●何でも一生懸命やっている姿を見て反省した。 ●子どもを持つことになるかわからないが、記憶のどこかにとどめておきたい。 ●今笑っていたと思ったらもう泣いちゃって、すぐに態度がかわるんだな。感情のまま!
(園児がまだ発達途中であることを感じたようです)
●とにかく疲れた。ちょっと親に感謝の気持ちがわいてきた。
このほか、いつもと違う同級生の姿−一生懸命ちっちゃい子の相手をしている姿−を見て、「あいつ、いいやつじゃないか」と見直したりもしていました。そのせいか、幼稚園実習から帰ってくると、教室の中が温かい、とげとげしたところがない、ほんわかした雰囲気になります。

生徒にとってはたった1回の交流ですが、大きな意義があったと感じています。「いのち」と向き合い、相手の心を思いやったり、自己肯定感を感じ、人との関係を考える貴重な機会になったのではないかと思います。
また、1回限りの体験実習がその後の授業を意欲的にさせ、同時に「体験」も一過性の「良かった」で終わらず、深まりを持つようになると感じています。

6.幼稚園実習後の授業

実習後に行った授業の一部をご紹介します。

先進国では子どもに精神的価値を求め、発展途上国では子どもに経済的・実用的価値を求めている、というデータがあります(柏木恵子著『子どもという価値』)。親が経済的・実用的満足を求めることから児童労働の問題が起き、精神的満足を求めることから「言うことをきかない」となって児童虐待を引き起こすかもしれない。
こういうことから、子どもの権利条約を絡めてアジア、アフリカで起こっている児童労働の問題なども少し扱います。

また、育児の方式が変化してきていることにも触れます。高度経済成長以前は日本でも労働力としてたくさん子どもを産んでいました。農業を中心に出産・育児は夫婦協働で行っていたし、地域でも年上の子が年下の子の面倒を見るなど放牧による育児が行われていました。
そして、冠婚葬祭の時に子どもがお手伝いをするなど漸次的参加をすることで家庭文化は継承されてきました。

ところが現在の育児は大部分を家庭内で行うものとなり(家庭内化)、子どもが大きくなるまで女性が担うものとなり(女性化)、子どもは手仕事の世界から切り離されています(消費化、抽象化)。
育児は言語によって行うものとなり(言語化)、その結果、過干渉化、過評価化が起こっています。

こうした背景のなか育児ストレスから児童虐待が起こっています。これは個人に集約する問題ではなく、誰にでも起こりうることであることに生徒たちは気づいていきます。
そして家族は社会の諸関係が凝縮した場であり、今日とこれからの家族は社会の側の努力いかんによってその帰趨が決まる、つまり、どういう社会になっていくのか、どういう支援制度を整えていくのかによって今後の家族は決まってくるということを学びます。

次に貧困問題ですが、3年くらい前は「貧困なんて関係ない」という雰囲気が生徒にありました。しかし今年の子たちはどうも自虐的に「俺たちは、ゆとり世代だから貧困になるかもしれない」というような危機感を持っており、ずいぶんとらえ方が変わってきたなと感じています。

多くの人は企業、行政、家族という3つの生活保障のネットに支えられ、1つが機能しなくても他の2つでカバーできるのですが、今や非正規雇用が増えて企業のネットが無くなり、家族にも頼れず、個人でどんなに努力しても自立が難しい状況にある人が増えています。

授業では、資料を使って貧困になる要因を話し合っています。病気や事故で仕事を失い、仕事を失うことによって家族や住居を失う、住居がないと仕事も得られない。雇用保険、労災保険、医療保険などのセーフティネットがなく、友人や家族といった人とのつながりもない状態では転落していくしかありません。

野宿の状態になり、社会的に排除されていってしまいます。湯浅誠さん(NPO法人自立生活サポートセンター「もやい」事務局次長)は「日本はすべり台社会だ」と言っています。一つつまずくと人間関係からも社会保障からも排除され、一気に下まで落ちてしまう。生徒たちにとって、自分の将来の日本が希望のない社会になるというのは非常に大きな問題だと思っています。

それから、「子どもの貧困」について考えていくと、日本では所得の再分配がうまくいっていないこと、子どもの社会保障があまりにも少ないことに行き着き、なぜこうなるのか意見を出し合って、そこから日本の雇用制度や社会保障制度への関心を引き出したりしています。
社会保障を増やさなければダメだと言うのは簡単ですが、一方、どこから財源を持ってくるかという国民負担についても考えさせます。

たとえば人口ピラミッドの変化予測では、2055年には最も人口の多い年齢層が82歳くらいになってしまうわけです。すると、若者一人で高齢者一人を負担しなければならず、税金も3倍くらいになって大変なことになります。
今までの社会保障制度や年金制度は人口増加を暗黙の前提にしてきたため、破綻するかもしれませんが、それでもう日本はダメだと悲観して終わりではなく、若い人たちには自分たちで制度自体を変えるなどの新しい発想で、たくましく、新しい制度を作っていってほしいということを願って授業を終えています。

7.まとめと課題

生徒たちは、幼稚園実習において異年齢の人たちとのさまざまな形のコミュニケーションを知り、その能力も高めていました。また、癒されたり、幼児の一生懸命さに自分を振り返り反省もしていました。
子育ての大変さを実感するとともに子育て環境や制度についても理解し、「育てられている時代に育っている」ことを学んでいました。実習の後も昼休みに幼稚園へ行ったり、夏休み中に保育園や児童館でボランティアをするなど行動に移している生徒もいます。

今後どうしていけばいいか、働き方も含めて自己の生き方を考えるきっかけになったのではないかと思います。そして、体験後の講義や、調査・研究、レポートをまとめることによって、批判的思考力の育成につながり、社会の矛盾やひずみを感じながらこれからの社会を支えていかなければならないことを学んだようです。

今後の課題としては、生徒たちの生活を基盤に継続的な行動に結びつくような題材の開発が挙げられます。また、他教科との協力や、中学校で平成24年度から全面実施となる新学習要領において保育実習が必修になりますので、どういう形で連携をとり、系統立て、深めていくか、情報交換等も必要と思われます。
今回は子どもを取り巻く環境を考えましたが、今後は老人ホームやグループホームとの交流実習を通じて年金や介護保険問題等を考えさせ、超高齢社会を生き抜くための授業も作っていきたいと思っています。

最後に、生徒たちの批判的思考や問題解決能力の育成のためには、やはり教師の、自分自身の力量を高めることも必要だと思います。実践に対する反省や批評、生徒や保護者や教科の枠を超えた交流、あるいは官公庁、民間企業、NPOの方々との交流を通して学んでいきたいと思っていますし、ネットワークづくりも必要だと考えています。

参考文献・参考資料

阿部彩『子どもの貧困ー日本の不公平を考える』(岩波新書)
宇都宮健児・湯浅誠編『反貧困の学校』1巻・2巻(明石書店)
大沢真知子『日本型ワーキングプアの本質』(岩波書店)
柏木恵子『子どもという価値』(中公新書)
汐見稔幸「現代の家庭と子育て」
内閣府『平成22年版 子ども・子育て白書(旧少子化社会白書)』
内閣府『男女の働き方と仕事と生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)に関する調査結果報告概要』
毎日新聞児童虐待取材班著『殺さないでー児童虐待という犯罪』
山野良一『子どもの最貧国・日本』(光文社新書)
渡辺顕一郎『男子草食化、女子肉食化のススメ』(文芸社)
東京新聞2007.3.25「セーフティーネットの検証 ほころぶ社会保障 弱者にしわ寄せ」
毎日新聞2009.2.20「世界の目 なぜフランスは高出生率か」、2010.4.15「2010この現実 虐待(上)」、2010.11.28「消費税って何に使ってるの?」
読売新聞2010.1.12「学力考 第1部 0歳から「脳トレ」過熱」
ワーク・ライフ・バランス推進官民トップ会議「ワーク・ライフ・バランス憲章」
NHKスペシャル「赤ちゃんー成長の不思議な道のり」
NHKスペシャル「ワーキングプア」
東京書籍・開隆堂・大修館「家庭総合」教科書、教育図書「家庭基礎」教科書、「家庭科資料集」など
日経ビジネスオンライン 河合薫2011.6.30「オレって何者?」
国立青少年教育振興機構「子どもの体験活動の実態に関する調査研究」報告書(2010.10)

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