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病気・ケガ

先進医療とは? どれくらい費用がかかる?

厚生労働省が認めた高度な医療技術

特定の大学病院などで研究・開発された難病などの新しい治療や手術などは、ある程度実績を積んで確立されると、厚生労働省に「先進医療」として認められます。

先進医療は、厚生労働大臣が定める高度な医療技術を用いた療養その他の療養で、公的医療保険の対象にするかを評価する段階にある治療・手術など(評価療養)です。
評価の結果、公的医療保険の対象となったり、対象から外れたりするなど先進医療の内容は時とともに変化します。
2026(令和8)年1月1日現在、先進医療は70種類となっています。

※評価療養については、参考「混合診療とは?」参照

先進医療の技術料は全額自己負担

先進医療の技術料は公的医療保険の対象外で、全額自己負担になります。先進医療の技術料以外の通常の治療と共通する部分(診察料、検査料、投薬料、入院料など)の費用には、公的医療保険が適用されます。

・厚生労働省に届け出た医療機関以外で先進医療と同様の治療・手術などを受けても先進医療とは認められません。

・医療技術ごとに対象となる症状等があらかじめ決まっていますので、該当しなければ先進医療とは認められません。

・先進医療と認められない場合は、全てが公的医療保険の対象外となり、診察料を含め全額自己負担となります。

先進医療自己負担例

  • 月給は「標準報酬月額」の範囲を指します。標準報酬月額は26万円・28万円など50等級に区分されていて、例えば標準報酬月額26万円は月給(報酬月額)25万円以上27万円未満の範囲を示しています。

先進医療の例

先進医療の費用は、医療技術や医療機関によって少額なものから高額なものまで様々です。

先進医療技術技術料(1件当たり平均額)平均入院期間年間実施件数実施医療機関

陽子線治療(根治的な治療法が可能な頭頚部腫瘍、肺・縦隔腫瘍、消化管腫瘍、泌尿器腫瘍などの治療)

2,780,895円 18.4日 739件 20機関

重粒子線治療(根治的な治療法が可能な肺・縦隔腫瘍、消化管腫瘍、胆管膵腫瘍、泌尿器腫瘍などの治療)

3,189,452円 4.0日 303件 7機関
内視鏡的胃局所切除術(胃粘膜下腫瘍の治療) 222,970円 8.6日 53件 12機関

子宮内膜受容能検査1(不妊症)

135,371円 5,406件 238機関 

<中央社会保険医療協議会「令和7年6月30日時点における先進医療に係る費用」/令和7年12月4日>

先進医療の実績(2024(令和6)年7月1日~2025(令和7)年6月30日)

先進医療の実績は次のとおりです。

①先進医療技術数②実施医療機関数③全患者数 

④保険外併用療養費
の総額(保険診療分)

⑤先進医療費用の総額⑥総金額(④+⑤)

⑦全医療費のうち先進
医療分の割合(⑤/⑥)

73種類 542施設 211,153人 約957.4億円 約126.5億円 約1,084.0億円 11.7%

※2025(令和7)年6月30日現在

注:
1.1施設で複数の先進医療技術を実施している場合でも、1施設として計上。
2.1施設で第2項先進医療(先進医療A)と第3項先進医療(先進医療B)の両方を実施している場合でも、1施設として計上。

<中央社会保険医療協議会「先進医療の実績報告について( 令和6年7月1日~令和7年6月30日実績報告 )」/令和7年12月4日>

参考アイコン 混合診療とは?

「混合診療」とは、保険診療と保険外診療を併用することをいい、日本では原則禁止されています。保険外診療を受けると、保険診療の部分も含む医療費の全額が自己負担となります。しかし、混合診療の例外として保険外診療であっても一定の条件を満たした「評価療養」「選定療養」「患者申出療養」の場合は、保険診療部分について一般の保険診療と同様に扱われます。

評価療養・選定療養・患者申出療養

関連項目