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リスクに備えるための生活設計
介護

認知症について知りたい

認知症の人はどれくらい?

高齢化の進展とともに、認知症者数も増加しています。65歳以上で何らかの介護・支援を必要とする認知症の人は、2030(令和12)年には約523万人、2060(令和42)年には約645万人になると推計されています。

認知症者数およびMCI者数の将来推計

認知症者数・MCI者数の将来推計2024

<九州大学「認知症及び軽度認知障害の有病率調査並びに将来推計に関する研究報告書」/2024 年5月8日>

生活に支障をきたす認知症

認知症とは、様々な原因により脳細胞が死んだり働きが悪くなって記憶・判断力の障害が起こり、生活に支障をきたす状態のことをいいます。 単なる「加齢によるもの忘れ」とは違います。

「加齢によるもの忘れ」と「認知症によるもの忘れ」の違い(一例)

 加齢によるもの忘れ認知症によるもの忘れ
体験したこと 一部を忘れる
(例)朝ごはんのメニュー
すべてを忘れている
(例)朝ご飯を食べたこと自体
もの忘れの自覚 ある ない(初期には自覚があることが少なくない)
探し物に対して (自分で)努力して見つけようとする 誰かが盗ったなどと、他人のせいにすることがある
日常生活への支障 ない ある
症状の進行 極めて徐々にしか進行しない 進行する

<政府広報オンライン「知っておきたい認知症の基本」/2023(令和5)年8月16日>

軽度認知障害(MCI)とは?

軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)とは、物忘れはあるものの日常生活に支障がなく、正常と認知症の中間の状態をいいます。軽度認知障害の人は年間で10~30%が認知症に移行するとされており、認知症の前段階と考えられています。この段階から運動などの予防的活動を開始することで、認知症の進行を遅らせることが期待されています。

<参考:厚生労働省「e- ヘルスネット」、「みんなのメンタルヘルス総合サイト」>

軽度認知障害(MCI)の特徴

認知症とまではいかなくても、少しだけ加齢によるもの忘れが強いと感じたら、軽度認知障害(MCI)の可能性も考えられます。
・以前と比べてもの忘れなどの認知機能の低下がある、本人が自覚している、または家族等によって気づかれる
・もの忘れが多いという自覚がある
・日常生活にはそれほど大きな支障はきたしていない

<厚生労働省HP「知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス」>

関連項目