生命保険商品が複雑に見えるのは、さまざまな機能の保険種類を組み合わせていることが多いからです。
商品を構成している部分ごとに分けてみると理解しやすくなります。
生命保険は「主契約」と「特約」との組み合わせで成り立っていることをまず理解しましょう。
「主契約」とは
生命保険のベースとなる部分で、主契約だけで契約できます。
「特約」とは
主契約に付加して契約することにより、主契約の保障内容を充実させることができます。
一般的に特約のみでは契約できません。
主契約に複数の特約を付加することができます。
生命保険商品によっては付加できる特約が限られます。
主契約が満期や解約などによって消滅すると、特約も消滅します。
主契約に特約を付けるほか、「複数の主契約を組み合わせる」「複数の特約だけで保障を組み合わせる」組立型の保険を取り扱う生命保険会社もあります。
生命保険商品の販売名称は各生命保険会社によってさまざまですが、商品を構成している主契約や特約の名称(種類名称)はおおむね各社で共通したものが使われています。
商品内容を正しく理解するためには次ページ以降の主契約や特約の種類を知ることが大切です。
ただし、同じ保険種類の名称であっても、各生命保険会社によって仕組みや保障内容が異なる場合があります。
保険期間と払込期間
保障を得られる期間を示す保険期間や保険料の払込期間は、それぞれ以下のように複数あります。
<保険期間>
一定期間に備える「定期型」や「有期型」、一生涯備える「終身型」があります。
<払込期間>
・一定期間を保障する保険の場合
⇒払込期間は契約の終了まで(「更新」で保険料が上がるものもある)
・一生涯を保障する保険の場合
⇒払込期間は契約で決めた年齢まで(60歳までなど)
⇒払込期間も一生涯(毎回払い込む金額は契約で決めた年齢までの場合より少ない)