死亡の時期によって死亡保険金が変動する保険とは?
「逓増定期保険」「逓減定期保険」などがあります
死亡保険金が変動する保険としては、「逓増定期保険」「逓減定期保険」「収入保障保険(歳満了年金タイプ)」があります。また、死亡保険金額が資産運用実績によって変動する「変額保険」もあります。
逓増(ていぞう)定期保険、逓減(ていげん)定期保険
定期保険では死亡保険金が保険期間中一定で変わらない定額タイプ(平準定期保険)が一般的ですが、中には、契約後一定期間ごとに保険金額が増えていく「逓増定期保険」や、逆に保険金額が減っていく「逓減定期保険」もあります。通常、どちらの場合も保険期間中の保険料は一定です。
逓増定期保険は、主に経営者向けの生命保険として取り扱われています。事業(会社)が順調に発展するにつれて、事業主の責任が重くなることなどに対応するものです。
逓減定期保険は、期間の経過とともに子どもが成長するなど、遺族への責任が軽くなっていく点に着目した保険です。
なお、この2つの保険を「特約」として取り扱う生命保険会社もあります。
(例)逓増定期保険
一定期間が経過するごとに、保険金額が逓増していくタイプ
(例)逓減定期保険
一定期間が経過するごとに、保険金額が逓減していくタイプ
収入保障保険
被保険者が死亡した場合、一時金ではなく年金で受け取れるのが「収入保障保険」です。
死亡時から契約時に定めた満期まで年金が受け取れるタイプが一般的です。このタイプは、死亡する時期によって年金の受取総額が変わります。なお、年金受取回数には最低保証があり満期時までの年金受取回数が最低保証に満たない場合、最低保証分を受け取れます。
期間の経過とともに保険金額が減る点では、逓減定期保険に似た仕組みです。死後にまとまった資金が必要なら逓減定期保険、遺族の生活費などとして継続的に受け取りたいなら収入保障保険などと、使途に応じて選択することも考えられます。
この保険を「収入保障特約」「生活保障特約」などの名称で特約として取り扱う生命保険会社もあります。特約には、年金の受取期間が死亡時期にかかわらず10年などあらかじめ決まっている「確定年金タイプ」と、死亡時から保険期間満了時までの期間を受取期間とする「歳満了年金タイプ」があります。「歳満了年金タイプ」の年金受取回数には最低保証があります。
(例)収入保障保険
変額保険
変額保険とは、資産運用の実績に応じて、保険金や解約返戻金が変動する保険です。
- 詳しくは「変額保険」のページへ