年金に関するQ&A
市場金利に連動する個人年金保険とは?
利率変動型の個人年金保険があります
個人年金保険の保険料が決まる際の一要素として、「予定利率」があります。これは、生命保険会社が資産運用による一定の収益をあらかじめ見込んで、その分の保険料を割り引く割引率のことです。
一般的に、予定利率は契約時に定まり、途中で変更されません。この場合、配当のあるタイプの商品ならば、資産運用による収益が予定を上回るなどして剰余が生じると、配当金として契約者に分配されることになります。
一方、利率変動型の個人年金保険は、契約後の一定期間ごとに利率が見直されるのが一般的です(利率更改)。予定利率または積立利率が変更されても保険料の額は変わりません。年金額は、契約時ではなく年金受取開始時に確定します。
適用される予定利率または積立利率には最低保証が設けられていて、この最低保証の利率より高く設定されれば、年金額・解約返戻金などが増えることになります。利率変動型の個人年金保険は無配当商品のため、配当金はありません。
なお、利率変動(連動)型でも、契約時の利率のみを市場金利に合わせて設定するタイプの商品もあります。この場合、契約後の利率は見直されず、契約時の利率がずっと続きます。
- 利率変動型の個人年金保険の多くは外貨建て商品です。
- 市場価格調整(MVA)を利用した商品もあります。
外貨建てや市場価格調整(MVA)を利用したものは市場リスクを有する商品です。市場リスクは保険契約者・受取人に帰属しますので、契約時には市場リスクについてもよく理解しておきましょう。
積立利率変動型個人年金保険(例)
保険料払込期間中の積立利率が変動するタイプ