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生活基盤の安定を図る生活設計
家計・資産形成

世帯の人数、共働き世帯かによって家計の状況はどう違う?

単身世帯の消費支出は、4人世帯の1人当たり消費支出と比べ約2倍

家計の収支などについて家計簿をつけてもらい、結果をまとめたのが総務省の「家計調査」です。いわば日本の平均的な家計簿にあたります。

2024(令和6)年の同調査より、世帯(総世帯)の人数別に消費支出をみると1人世帯(単身世帯)は約17.0万円、4人世帯は約34.1万円となっています。
単身世帯の消費支出は4人世帯と比べると約半分ですが、世帯員1人当たりでみると約2倍となっています。

世帯(総世帯)の人数別にみる消費支出

世帯人数別の消費支出2024

  • 「その他」は「光熱・水道」、「家具・家事用品」、「被服及び履物」、「保健医療」、「教育」および「その他の消費支出」を合計したもの。
  • 端数処理により、各項目の合計と消費支出は一致しないことがある。

<総務省「家計調査年報」/2024年>

家計の収支は働き方の違いで約6.3万円の差

世帯主が60歳未満の勤労者世帯(うち夫婦と未婚の子ども1人の核家族世帯)についてみると、世帯主(夫)のみが働く世帯の消費支出は1カ月平均約30.2万円です。

一方、同じ家族構成の夫婦共働き世帯の消費支出は1カ月平均約33.9万円で、世帯主(夫)のみが働く世帯より約3.7万円多くなっています。しかし、家計の収支をみると、世帯主(夫)のみが働く世帯では約18.6万円、共働き世帯では約24.9万円の黒字で、共働き世帯の黒字のほうが約6.3万円多くなっています。

黒字部分は貯金などとして蓄えられる部分です。1カ月に約6.3万円の金額の差は、将来の生活設計の自由度などに関して影響を与える可能性も考えられます。

※黒字は1カ月の実収入から消費支出や税・社会保険料などの非消費支出を差し引いた金額(家計のプラス分)。

「世帯主のみ働く世帯」と「夫婦共働き世帯」の家計収支

<総務省「家計調査年報」/2024年>

世帯主が60歳未満の勤労者世帯のうち
夫婦と未婚の子ども1人の核家族世帯(1カ月平均)

   世帯主(夫)のみ有業の世帯  夫婦共働き世帯
世帯主の平均年齢 44.0歳 45.0歳
実収入 605,329

721,766

消費支出 301,703 339,346
非消費支出 117,329 133,375
黒字 186,298 249,045