大学受験から入学までにかかる費用はどれくらい?
私立大学の受験料は3万円~3万5千円が相場
受験費用としては、「受験料(入学検定料)」「送料・手数料」などがあげられます。募集要項(願書)は、国立大学、公立大学、私立大学のいずれも大学のWebサイトに掲載しているところが多いようです。
また受験料(入学検定料)は、大学入学共通テストが18,000円(3教科以上受験の場合)、国公立大学の2次試験が17,000円、私立大学受験料(医歯学部等除く)は30,000円~35,000円が多くなっています。
大学の受験料(入学検定料)
2025(令和7)年度・入学者選抜
大学入学共通テスト(3教科以上受験) | 18,000円 |
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大学入学共通テスト(2教科以下受験) | 12,000円 |
国公立大2次試験※ | 17,000円 |
私立大(医歯学部等除く) | 30,000円~35,000円程度 |
大学入学共通テストの成績通知を希望する場合、手数料800円を加えた18,800円、12,800円となる。
※ 夜間生、フレックスなどコースによっては10,000円の場合もある。
受験から入学までの費用は、自宅外通学者で約230万円
受験費用のほかに遠方の大学を受験する場合、交通費や宿泊費が必要になります。東京私大教連の「私立大学新入生の家計負担調査」によると、 受験費用(受験料・交通費・宿泊費)は、自宅通学者が平均257,900円、自宅外通学者は平均253,800円となっています。
自宅外通学者の内訳をみると、物価高騰により「生活用品費」は前年度に比べ44,800円増加(前年比14.0%増)しています。「受験費用」は前年度に比べ11,500円減少(前年比4.3%減)しており、物価高や可処分所得の減少などにより、受験機会を減らしている様子がうかがえます。
自宅外通学者の場合、受験から入学までに要した費用(受験費用、家賃、敷金・礼金、生活用品費、初年度納付金)の総額は、平均約230万円となっています。
受験から入学までの費用(住居別)
自宅外通学 | 自宅通学 | |||||||
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2023年度 | 2022年度 | 前年度増減額 | 同増減率 | 2023年度 | 2022年度 | 前年度増減額 | 同増減率 | |
受験費用 | 253,800円 | 265,300円 | ▲11,500円 | ▲4.3% | 257,900円 | 255,200円 | 2,700円 | 1.1% |
家賃 | 69,700円 | 67,300円 |
2,400円 |
3.6% |
- | - | - | - |
敷金・礼金 | 249,600円 | 246,700円 | 2,900円 | 1.2% | - | - | - | - |
生活用品費 | 363,800円 | 319,000円 | 44,800円 | 14.0% | - | - | - | - |
初年度納付金 | 1,365,281円※1 | 1,357,080円※2 | 8,201円 | 0.6% | 1,365,281円※1 | 1,357,080円※2 | 8,201円 | 0.6% |
合計 | 2,302,181円 | 2,255,380円 | 46,801円 | 2.1% | 1,623,181円 | 1,612,280円 | 10,901円 | 0.7% |
※1 文部科学省「令和5年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人あたり)」による。
※2 文部科学省「令和3年度私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人あたり)」による。
<東京私大教連「私立大学新入生の家計負担調査」/2022年度-2023年度>