リスクに備えるための生活設計
老後
民間の個人年金保険の加入目的は?
老後の生活資金準備
個人年金保険に加入する主な目的は、老後の生活資金準備です。個人年金保険の種類や受取方法、契約内容をよく確認し、自分のニーズに合ったものを選択しましょう。
例えば次のような資金準備ニーズがあります。
- 退職から公的年金の受取開始までにかかる生活費を準備したい。
⇒ 一定期間受け取るタイプ(確定年金)を公的年金受取開始までの「つなぎ資金」として活用できます。 - 公的年金などでは生活費が足りない。不足分を準備したい。
⇒ 一生涯受け取るタイプ(保証期間付終身年金)を公的年金などの「上乗せ資金」として活用できます。
人生100年といわれる時代です。
原則65歳からとなっている公的年金の受給開始年齢を66歳以降に繰り下げて年金額を増やし※、「繰下げ受給開始までの生活費を準備したい」などのニーズも考えられます。
※老齢年金は、原則65歳から受給しますが、65歳で請求せずに66歳以降75歳になるまでの間に申し出たときから1カ月単位で受給開始を繰り下げることができます。10年繰り下げた場合の増額率は84%です。
ただし、1952(昭和27)年4月1日以前生まれの人は70歳までしか繰下げできません。
老後の生活資金は「必ず準備しなければならないお金」ですから、準備は安全・確実な方法で行うのが基本です。
現在は、市場リスクをともなう外貨建て個人年金保険や、下記の変額個人年金保険などもあります。
変額個人年金保険
安全性を求めると運用の成果が上がりにくいのも事実です。
リスクをともなうがリターンも期待できる変額個人年金保険もあります。
これは、年金額や解約返戻金額などが運用実績によって変動するもので相対的に高い収益性を求める場合に向く保険商品ですが、将来の受取総額が払込総額を下回る場合があるなど、利用にあたっては仕組みをよく理解する必要があります。
外貨建ての変額個人年金保険などもあります。