リスクに備えるための生活設計
万一の場合
家庭内の事故で亡くなる人はどれくらい?
年間約1万6千人、うち65歳以上が約9割
厚生労働省の「人口動態統計(確定数)」(2023年)によると、家庭における不慮の事故で亡くなった人は16,050人でした。2023(令和5)年に交通事故で亡くなった3,573人の約4.5倍の人が家庭内の事故で亡くなったことになります。家の中だから安全とは決して言えないのが現状です。
家庭内で起きる死亡事故は65歳~79歳が31.2%、80歳以上が57.6%と、高齢者の割合が9割近くを占めています。
死因としては「不慮の溺死及び溺水」が家庭内事故の約4割を占め、浴槽での事故死が最も多くなっています。
このほか入浴中の急死には、浴室内外の気温差が引き起こす「ヒートショック」で心筋梗塞や脳卒中等を発症し、病死するケースもあります。高齢者は入浴時の寒暖差にも注意が必要です。
家庭における不慮の事故による年齢階級別の死亡者数と死亡割合
死亡者数 |
0歳 | 1~4歳 | 5~9歳 | 10~14歳 | 15~29歳 | 30~44歳 | 45~64歳 | 65~79歳 | 80歳以上 |
16,050人 | 64人 | 22人 | 16人 | 19人 | 130人 | 221人 | 1,319人 | 5,010人 | 9,237人 |
注:総数には年齢不詳も含む。
<厚生労働省「人口動態統計(確定数)」/2023年>
家庭における不慮の事故による主な死因
<厚生労働省「人口動態統計(確定数)」/2023年>