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健康
がん検診などでがんが分かった人の割合はどれくらい?
15%の人ががん検診・健康診断などで発見
厚生労働省の「人口動態統計(2022年)」によると、全死因のうちがん(悪性新生物)による死亡は24.6%を占め、トップとなっています。がんは「怖い病気」というイメージがあるなかで、早期に発見し治療を受ければ「治る病気」ということも分かってきています。
国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録全国集計」によると、2022(令和4)年にがん検診・健康診断などによりがんが発見された人はがん患者の15.0%でした。他の疾患で経過観察中に受けた検査によって発見された人が35.1%で、残りは自覚症状が出てから受診して発見された人などです。
また、厚生労働省の「国民生活基礎調査」で、過去1年間に「胃がん」「肺がん」「大腸がん」の各がん検診を受診した者の割合を性別にみると、男女とも「肺がん検診」が最も高く、男性で53.2%、女性で46.4%となっています。
過去2年間では「胃がん検診」を受診した割合は男性が53.7%、女性が43.5%となっており、「子宮頸がん検診」は43.6%、「乳がん検診」は47.4%となっています。
がんの発見経緯
- がん検診等は、がん検診や健康診断等の結果により医療機関を受診した場合
- 他疾患経過観察中とは、他の疾患で経過観察中に検査等で発見された場合
- 剖検発見とは、死体解剖で初めて診断された場合
- その他は、上記に当てはまらない場合
<国立がん研究センターがん情報サービス「院内がん登録全国集計」/診断年:2022年での集計>
がん検診受診状況(性別・複数回答)
- 入院者は含まない。
- がん検診の受診率については、「がん対策推進基本計画」(平成24年6月8日閣議決定)に基づき、算定年齢対象を40歳から69歳(子宮頸がん検診は20歳から69歳)としている。
- 胃がん検診の受診率については、「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」(平成20年3月31日厚生労働省健康局長通知別添)の一部改正に基づき、過去2年間の受診率についても算定し、算定対象年齢は50歳から69歳としている。
<厚生労働省「国民生活基礎調査の概況」/2022年>