高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査
全国の高校生の消費生活と生活設計に関する実態を明らかにするとともに、学習指導要領を踏まえた学習指導、教材開発等の一助となることを目的とした調査です。
調査は、(公財)消費者教育支援センターと(公財)生命保険文化センターで共同で行い、2012(平成24)年度から実施しています。
【第3回】2021年度 高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査(2022年3月発行)
調査結果の主なポイント(抜粋)
「消費生活」に関する項目
- 全体で9割台後半の生徒が携帯電話・スマートフォンを所持。約7割が小・中学生の頃から所持しており、低年齢化が進んでいる。
- 授業以外の時間の過ごし方は、「SNS・動画投稿サイト(LINE・Twitter・Instagram・TikTok・YouTube等)をする」が男子の6割、女子の8割と男女とも最も多く、「ゲームをする」と答えた男子も6割を超えた。
- 成年年齢引き下げについて、男子は「特に何も思わない」が最も多く約4割。女子では「消費者被害にあうかもしれないと不安に感じる」が最も多く3割強。
- 「契約の知識」に関する正誤問題において、インターネットに関する項目は前回調査と比較して正答率は高くなり、学校での消費者教育の一定の成果がうかがえた。しかし、契約の基本に関する項目の正答率は2~3割弱と低く、成年年齢の引き下げに伴い消費者トラブルの深刻化が懸念される。
- 欲しいものがあるとき参考にする情報の上位3項目は、「インターネット・SNS」「友達からの話」「家族からの話」。
「生活設計」に関する項目
- 将来就きたい職業を決めている高校生は6割台半ば。男子は「プログラマ・システムエンジニア」(前回3位)、女子は「看護師・歯科衛生士」(前回2位)が今回初めて最多となった。
- 「結婚したい」と思う高校生は前回調査と比較して減少。結婚希望年齢は平均25歳で、結婚したくない理由は「自由な時間がなくなるから」が最も多かった。また、将来「親になりたい」と思う高校生も、前回調査と比較して減少(前回調査の選択肢は「子どもを持ちたい」)。子どもの希望人数は平均2.3人で、親になりたくない理由は「面倒だから」が最も多かった。
- 子どもが生まれた場合の働き方について、「育児休暇を取り、職場に復帰する」が前回調査と比較して、男女とも顕著に増加。
- 20歳より先の将来を思い描いている生徒は全体の3割弱にとどまった。「全く想像できない」という回答も約2割となり、生涯の生活設計に関する学習の難しさを裏付けた結果となった。
調査要領
調査地域:全国
調査対象:高等学校1年生、2年生
サンプル数:3,125(86校)
調査時期:2021(令和3)年7月
【第2回】平成28年度 高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査(平成29年2月発行)
調査要領
調査地域:全国
調査対象:高等学校1年生から3年生
サンプル数:3,153(83校)
調査時期:2016(平成28)年7月
【第1回】平成24年度 高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査(平成25年2月発行)
調査要領
調査地域:全国
調査対象:高等学校1年生、2年生
サンプル数:3,213(81校)
調査時期:2012(平成24)年7月